工房ブログ 2023.06月号

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ハンドルネーム 301

人間を一番たくさん殺す生き物は何か、というクイズがあります。

私は人間だろうと予想したのですが、WHOなどの統計によると、答えは『蚊』だそうです。

マラリヤやジカ熱、デング熱といった蚊媒介感染症による死者数は、2014年の統計では一年間で72万5千人とのこと。

ちなみにこの年、2位は人間の47万5千人、3位はヘビの5万人だそうですから、蚊の殺し屋としての能力はダントツの1位ということが分かります。

しかし、本当の殺し屋は蚊じゃないですね。

なぜなら蚊が直接人間を殺すわけではなく、彼女が媒介するウイルスが人体を害して死に至らしめるわけですから、真犯人はウイルスと言えます。

ウイルスの脅威は、昨今のCOV-19(新型コロナウイルス)のパンデミックを見ても明らかです。

新型コロナによる死者数は、この3年半の間に690万人、平均すれば年200万人弱ですから凄い実績です。

このようにウイルスは怖い存在ですが、生物の側もウイルスと同じくDNA遺伝情報の多様化という生存戦略を駆使して複雑な地球システムに対応して来たので、この生存競争はこれまで同様に『共進化』して行くしかない。

人間も生物多様性の輪に仲良く入れて貰う事が大切なんです。

蚊やダニ、蜂などの害虫退治商品で有名なアース製薬という会社がありますが、これらの商品を『殺虫剤』ではなく『虫ケア商品』と呼んでいるそうです。

いかに害虫といえども、その多様性を損なってはいけないという理念からの呼称だそうです。

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