工房ブログ 2024.11月号

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ハンドルネーム アマミク

10月26日に友人と、福山美術館で公開されている、国宝明王院本堂本尊33年ぶり特別公開記念を観覧しました。

様々な仏様を見ていると今の自分を改めて振り返るいい機会になりました。 福山市内約20ケ寺に安置されている貴重な仏像、仏画などが一堂に会してあり、福山で花開いた仏像文化の精華を、友人と楽しむことが出来ました。

ハンドルネーム 101

こんな話題はどうでしょう。

 著名な物理学者の佐治晴夫さんは、未来の物理学者を育てるために日本各地の小学校を廻って、宇宙や人生についての講演会を開いておられるそうです。その中で、佐治先生を感心させた一人の子どもさんの事をラジオで話しておられました。

 この世の中で一番速い物は何かという話題を子どもたちに投げかけた時の事です。

 子どもたちからは「新幹線」とか「ジェット機」とか「光」だとか、色んな答えが返ってくる中で、うつむいて何やら言いたげにもじもじしている女の子に先生の目が留まりました。

 先生が『何か言いたいの?』と水を向けると、その子は少しためらいながら『私が一番速いと思う。』と答えました。

 先生が『どうしてそう思うの?』と尋ねると、その子は次のように説明したそうです。

『私は私のおばあちゃんが大好きで、これまで何でもおばあちゃんに相談して来たけど、今はもう亡くなって天国に行ってしまった。

 けれども、私が何かに迷う事があると、私の心は今でも一瞬でおばあちゃんの所へ行く事が出来る。誰も行けないはずの所に瞬時に行けるのだから、私が一番速い。』と。  この話しは、人間の心が持つとても深遠で広大な世界を端的に表していると私は感じ入ったのですが、皆さんはどう思われますか?

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