ハンドルネーム 備後絣
先日、『天国に一番近い里』という場所を探しに行ってきました。
私自身亡くなった後は、地獄行きが既に決定しているのかも知れませんので…
少しでも天国に近い場所に一歩でも近づきたいと一縷の望みを込めて、車を中国山地の奥の奥まで走らせました。
目的地に近づくにつれて、農道の幅員が徐々に狭くなって…大丈夫なのか?
落っこちて本当に天国に行っちゃうんじゃ~ないの?と思っていたら、ぱっと景色が開けました。
『うわーーーーーっ』と車内から妻と義母の歓声が!
大丈夫でした。天国に着いたのではありません。
色鮮やかな花々、花桃と、菜の花のコントラストが素晴らしいこの景色は、島根県邑智郡(おおちぐん)邑南町(おおなんちょう)の川角(かいずみ)集落にあります。
花桃という植物を知らなかったので、帰宅してインターネットで調べてみました。
8戸13人がこの川角集落に暮らしているそうです。
平均年齢80歳以上、全員が60歳超えであり、標高も高いことから、住人自ら、『天国に一番近い里』と言い始めたとか。
『このままでは集落がなくなってしまう。自分たちがどうにかしなければ!』と集落区長を中心に、2007年に62本の花桃を耕作放棄地に植え始め、現在では2000本を超えているそうです。
『住みたいと思ってくれる人が来てくれるような美しい景色を作りあげていこう。』
そんな願いを込めて、丁寧に植えて2000本以上にまでに増やしていった花桃の木。
2000本以上の木を管理していくことは容易いことではありません。
『この穏やかな暮らしをできるだけ長く続けていきたい。
確かに心配はある。
眠れないこともある。
年寄りばかりが強がり言っても限界はある。
でも楽観している。
頑張り過ぎない。
楽しみながら頑張るということ。』
天国に一歩近づいた気がしました。
また来年も天国に行ってみようと思います。
ハンドルネーム 心はタケノコ
毎日の通勤途中の道沿いの山も新緑に溢れ、大変気持ちの良い季節になりました。最近はその緑の中の少し高いところに淡い紫色の藤(フジ)の花が咲いているのですが、先日から始まった笠岡干拓出張行きの道沿いでも同じようにそれが咲いていて、春本番を感じています。
さて5月に入るとすぐに連休が有りますね。ご予定はいかがですか。
私は菜園に夏野菜を植えたり、海のアサリ養殖ネットを張り替えたりと計画しています。天気が良さそうで作業も進みそうです。
その夏野菜栽培に限らず、農業、家庭菜園で多く使われているのがポリマルチです。工房でも主に雑草対策や土壌の乾燥防止のため、黒色マルチを使用しています。
さてこのポリマルチですが、その色は黒以外にも 透明、ホワイト(白)、シルバー(銀色)、グリーン(緑)等 いろいろあります。色により 黒(雑草が生えにくい)、透明(地温が上がる)、ホワイト(太陽光を反射して地温が下がる、夏に有効)、シルバー(光を乱反射して、アブラムシ等の害虫を寄せにくくする)、グリーン(黒と透明の中間)等の効果があります。
そしてその効果と単価を比べ、皆さんそれぞれ選択されておられるようです。
工房の野菜栽培でも黒以外の透明マルチを使用したこともあります。
今年 ある農業(家庭菜園)雑誌に、ニンジンとスイートコーンの早出しのための “透明マルチ〟 を使用した穴底植え栽培が紹介されていたので、1月下旬にニンジンを、同じく3月下旬にスイートコーンを種まきしてその栽培方法を始めています。現在までは順調のようです。
穴底植え栽培では、先ず畝に深さ5~10㎝の種まき穴をあけ(30穴/㎡程度、缶ジュース等の空き缶を使用)、開いた穴底に種を数粒播きます(ニンジン 5cm、スイートコーン 10cm)。
その後透明マルチを畝の上に掛け、その後は必要な管理をして栽培をしていきます(葉が伸びてマルチに当たるとカッターでマルチを切って葉を上に出す、時期を見て除草や間引きを行う等)。
そして人参は5月中旬から正品を、スイートコーンは7月上旬から同じく出荷を見込んでいます。
この時期に出荷するには露地ではトンネル栽培をする必要があり、なかなか大変です。
そのため今年は穴底植え栽培を行っています。
穴底は地温と適度な湿度が確保され発芽しやすい、また透明マルチの温室効果で、真冬で霜が降りてもニンジンが育つ。
スイートコーンでは4月の遅霜が心配だが、ごれも深さ10cmの穴底の効果でその心配がない。自然の力を有効に利用した栽培方法ですね。
明日からはもう5月です。今年も笠岡干拓ニンニク収穫作業の出張が予定されています。
みんなで協力して良い結果になるよう頑張りましょう。 (私事ですが、この5月1日で工房勤務12年目に入ります。入社当時のような体力には少し足りませんが、頑張ろうと思います。よろしくお願いします)。