工房ブログ 2026.3月号

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ハンドルネーム 長靴かぁさん

私の家の前には、お父さんの姉(伯母)がしていた畑があります。
伯母は、ほぼ毎日畑に出て野菜を植え育てていました。

草もきれいに取り、いろいろな野菜を植えていましたが、体調をくずして畑仕事が出来なくなりました。
今はもう他界しました。

伯母さんには息子さんがいるので、息子さんが畑をするようになり、私も一緒にしていました。
息子さんと仲が良く、休みの日に畑をしていました。

その息子さんも高齢になり、畑をしなくなり今は草が生えている状態です。
私も畑があるので、中々手が回らずにいます。
私の手のあいているときに草刈りをしています。
伯母がしていた畑を、いつか元の姿に戻したいと思っています。

ハンドルネーム 301

こんな話はどうでしょうか。
19世紀、イギリスの看護師フローレンス・ナイチンゲールは、クリミア戦争の野戦病院に赴きました。
そこは「病院」と呼べる環境ではありませんでした。汚水、悪臭、感染症。
負傷よりも病で命を落とす兵士の方が多い。絶望が常態化していた空間です。

そこで彼女が最初にしたことは、英雄的な治療でも、劇的な手術でもありませんでした。床を洗い、窓を開け、統計を取り始めたことでした。
換気、衛生管理、データ分析といった、一見、誰でも出来そうな地味な作業です。しかしその結果、死亡率は劇的に下がりました。
彼女は言いました。
「看護とは、自然が患者を癒す過程を妨げないよう整えることだ」と。

世界はしばしば騒がしく、大きな出来事ばかりが歴史を動かすように見えます。しかし実際には、静かな整備が未来を変えることがある。
心が濁るとき、私たちは「何もできない」と感じます。
けれど、部屋の空気を入れ替える、誰かの話を最後まで聴く、今日やるべきことを一つだけ丁寧に終える。
それだけで、知らず知らずのうちに確実に前進している。劇的である必要は無いのですね。

ナイチンゲールの話が今も語られるのは、彼女が戦場で光ったからではなく、絶望の中で秩序を作ったからです。

世界が混とんとしている今、先ずは、自分の半径一メートルを整える。それが一番大切と思いたいです。

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